お呪い(まじない)をうまく使おう>現在でも守られる鳥精進・酒精進
昔お酒を呑み、山で酔いつぶれた村の宮司が、
ふと気が付くと周りが火の海で、もう助からないと思ったその時に、
鳥の大群がやってきて羽に水を含ませて、火の回りの草を濡らしては、
取り換え引き返して火を消してしまった。
というそうだ宮司は小さな鳥と言えども、心が有るから
村人もその恩に報いるようと考えて、暮れも押し詰まった
12月18日から12月24日の朝までの一週間は、酒を口にしない
と誓い村人も鳥肉も口にしない酒も飲まないと言い伝えを実行している。
それに反して口にしてしまったら、大事な着るものが焼け焦げたり、
タンスの中にしまってあった服や家が火事に成ったと、
信じているから恐ろしいと言って
その一週間は、鳥精進・酒精進人(止めます)と現在でも守っている。
では村から出た者はどうしているかと、話を聞く機会があったが
恐ろしいから、呑んだり食ったりしないと言う。
それでも反逆の心を持つ者は居るもので他所部落へ出掛けて飲むらしい。
昔貧乏だった村人がお正月が間直に迫っているのに酒浸りや、
当時御馳走である鳥肉を食べる贅沢を懲らしめたもの
では無いのかな。と思う。
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